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追悼

少し重たい話なので楽しい気分の方はスルーしてください。



阪神淡路大震災から早12年が過ぎました。

今日は当時の友の命日です。

メイポは楽しく、ブログも楽しくをモットーにしていたので、
こんな話をここで書くつもりは無かったのですが、彼の実家に線香を上げに行き少し感傷的になっているのでご勘弁願います。


だんだん「想い出」と言う言葉で風化されていく当時の悲惨さを忘れてはならないと思いつつも、少しづつ記憶が薄れていく自分がちょっと悲しいですね。



彼は震災直後はまだまだ元気な体で私も含め、数人で救済活動を行っていました。

あれは上沢通りを少し山側に入った辺り。

2次被害で火災が発生して、あたり一面全焼した所です。

倒壊した民家の下から救助の声が聞こえると、通りがかりの女性が叫んでいるのを聞きつけ、付近を歩いている人達も含め10数人で救助に向かいました。
その家は道路の上に瓦屋根だけを残し完全に倒壊した状態でした。
両側の家もこちらに傾き今にも崩れてきそうな現状の中、皆で屋根を持ち上げようとしてけれどもまったく動く気配は無し・・・
私は職業柄、家の構造には少し詳しいので「瓦を取り除いて屋根を潰して中に入ろう」と提案しました。
その言葉を言わなければ友2人もなくす事は無かったと、当時はかなり後悔しましたけどね。
屋根の真ん中は陥没する恐れがあるので端から瓦を剥ぎ取り、野路板と垂木も程ほどに取り外し、中に居た夫婦と娘2人を助け出し家族全員を救助した時には歓声も上がり「良かった~」と安堵の気持ちになったのもつかの間、、、、、、、、
幾度と無く繰り返される余震に緩んだ隣の家の瓦が、救助を終え脱出しかけてる私と友2人、見知らぬ年配の方の上に降り注いできました。
幸い私と年配の御方は腰から下に被害を受けてその場に倒れこんだ程度だったのですが、友二人には容赦なく頭部に幾枚もの瓦が降りそそぎ・・・
一人はもう意識も無く大量の血を流し、準看護士だと名乗る女性に応急処置を施されもう一人の彼は意識もしっかりしていて、少し出血している程度でした。
当時はまだ携帯電話など普及もしておらず、付近にいた人々で手分けして公衆電話を探し110番、119番に連絡するも回線は繋がらず途方にくれかけた時、赤色灯をまわしながら走るパトカーを見つけたのですがすでに車内には怪我人が同乗しており「こちらは重症だ」と伝えると『無線ですぐに搬送できる車を呼びます』と走り去っていった・・・
5分・・・10分・・・・
途方も無く長く感じる時間が過ぎていっても救急車は来ない・・・
パトカーも来ない・・・
数十メートル先では火の手が上がってるが消防車も来ない・・・

単車や自転車は頻繁に走りまわってるが車が走っていない・・・

その時たまたま横を通りかかった軽ワゴン車を数人で無理やり止めて事情を説明するとその車の運転手が
「妻を病院に運ぶ途中なんだが、怪我がひどいようなんで一緒に運んだるぞ」
私達3人と年配の御方、そのお連れさん5人が軽の車に乗り込み病院へ向けて走り出した時なぜか皆涙がこぼれてきました。
神の存在を信じた瞬間でした。

搬送先はカネボウ病院。

ここは私の父親が病院の不手際で亡くなった所なので、あまりいい感じはしてなかったのです。

病院に入ると無数の怪我人が順番待ち。
全身血まみれの方、タオルで止血している方、どこを怪我したのだろうか?と思うような方もいらっしゃいました。
友を彼が抱きかかえ私と年配の御方のお連れさんが大声で
「重体だから先に診てくれ!」
「もう意識がないんや!!」
といくら叫んでも誰もが知らぬ顔・・・
中には
「わしも死にそうなんじゃ」
とか
「じゃかましいわぃ! みんな怪我人なんじゃ」
おもわず掴み掛かりそうになる衝動を抑えて病院の人間を探す。
白衣を着た女性が一応の対応をしてくれたが
『先生の数が足りません』
『もう暫く待ってください』
と半泣きの声で数回答えてくれたが、その後はまったくほったらかし・・・






数分後・・・









彼の腕の中で友の一人は冷たくなって逝きました・・・







友が亡くなったのを見届けると年配の御方達二人は
「言葉もないけど、心から冥福をお祈りします・・・」
「それでは俺らはお先に・・・・・・」
と。
悲しさと憤りの渦が心を駆け巡っていたのでお礼の言葉も無いままに別れましたが、本当に失礼致しました。


それから1週間ほど後に彼が
「なんかあれから頭が痛いんねんなぁ」
「首が凝ってる感じがすんねん」
「首に瓦が直撃したんかもなぁwww」
「ちょっと左手が痺れたまんまなんよ」

などと明るく笑っていたのですが、家族の勧めで病院へ行く事に。
震災後の混乱の中、詳しく検査してくれる病院などありませんでしたね・・・
1月26日の昼に会ったときに
「なんかなぁあいつに呼ばれてる夢見たんよ」
「初七日って1週間後にするんちゃうねんなw」
「あいつ、単こパクって走りに行った時、金星台んとこで突っ込みよったなぁw」
「あいつが・・・」
「あいつが・・・」
「あいつが・・・」

やたら友の話をするので、あぁもう吹っ切れたのかな?と思ってそのまま分かれたのが彼との最後の会話でした。

その日の晩、当時まだ中学の妹さんから電話が。
「おにいがごっついイビキかいて起きへんねん」
「おとんもおかんもまだ帰らんし、なんかきしょく悪いねん」

その時頭に浮かんだのは




くも膜下出血・・・




実は私の父も、くも膜下で亡くなっていたのです。
その時も真っ赤な顔で高イビキをかいていたのが鮮明に思い出されて・・・

「チビ、体を揺すらずに耳元で話しかけたり鼻を摘んでもイビキが止まらんならすぐに救急車呼べ」

電話の途中で彼の両親も帰宅し

「気持ち良さそうに寝とるやん。酒でも呑んだんちゃうかw」
とかと気楽に会話している彼の母親に電話をかわり

「もし起こしても起きないなら」
と事情を説明すると慌てて救急車を呼んだ次第です。

彼の家からは程遠い甲南病院に仮ベットが1つ空いてたからそっちに行ったと妹さんから連絡があり、私もそちらへ向かう事に。
この時期、どこの病院も満室で受け入れ先を探すのに時間がかかったのは当然の事です。

病院へ行くと彼はICUに入っていました。
担当の先生に容態を聞く両親の横で私も耳を傾け、もっと早くに治療していれば発症することは無かっただろうと・・・
手術は緊急を要するが、専門の医師が翌日にならないと来れないとのことです。
道路が寸断され交通事情が悪いので、どうしても翌朝到着が限界だと・・・
仕方の無い事なのか・・・
2日前に病院へ行ったのに、なぜその時にわからなかったのか・・・
手がしびれ、頭が痛いと言ってるのになぜシップ薬だったのか・・・
父のこともあり、医療に対して絶大な不信感を持った事は否めません。


翌日、私は復興の仕事もあり彼のことは気がかりでしたが妹にポケットベルの番号を渡し
「何かあればすぐに連絡してくれな」
と帰路に着いたのです。


1月27日
朝から仕事に出かけ、昼までに段取りを済ませて後は若い衆に任せて病院へ。

病院に着いたのが12時過ぎ。
彼は手術の最中でした。



1時間・・・






2時間・・・











3時間・・・















3時間が少し過ぎた15時22分・・・








































彼は帰らぬ人となりました・・・・














中学だった妹さんも、もう1児の母。

時は容赦なく流れて行って、いつか震災の出来事も心の片隅に追いやられる事でしょう。
でもあの時の事は忘れてはいけないのです。
当時、メディアは助け合ってる所や復興に勤しむ姿ばかりを追いかけていました。
でもその裏ではもっと悲惨な出来事も多かったという事実もあるのです。

恐喝、暴行、強奪、レイプ、etc・・・
特に神戸は外国から留学や仕事に来ている方が多い街です。
その女性への集団婦女暴行などは言うに事欠くような悲惨な被害に合った方が多数います。
報道規制がかかっていたのかどうかは判りかねますが、顔が誰かわからなくなるくらいまで殴られてレイプされた方々を病院などで幾多見かけました。
なぜそういう報道をもっとしないのか不思議でなりませんでした。
商店のシャッターをこじ開けて商品を持ち去る者、被災地以外から進入してきて大手のデパートなどに忍び込み窃盗をする者、その輩達によるレイプや強奪など・・・
幾人かはその後逮捕されてはいたけれども、暴行を受けた人達や家族、友人を亡くした方々の心の傷は深く、12年経った今でも癒されていない方はいらっしゃる事でしょう・・・

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返信

みなさん励ましや共感及び実録コメントありがとうございました。

朱雀さん>
朝早くからご苦労様でした。
毎日一生懸命生きていきましょう!

やっと
全部読めましたよ。
二月です
今日も人生がんばろう!

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